九州本土までの直線距離は約120km、釜山までは50km。“日本より韓国が近い国境の島”として知られる対馬へは博多港から船（ジェットフォイル2時間15分）で、また福岡、長崎空港から飛行機（35分）でアクセスできる。「対馬といえば魚がうまいことや、空港の愛称にもなっているツシマヤマネコで有名ですが、なんといっても一番の魅力は“圧倒的な自然”ですね」と話すのはUターンして「YELLOW BASE COFFEE」を開いた熊本智明さん。約20年ぶりに戻った故郷・対馬の名勝を改めて巡った際、身震いするほど感動したという。「漁火公園や烏帽子岳展望所から見る絶景は本当にすばらしい。紺碧の海と、生命力に満ちた新緑が萌える春の景観が特に好きですね」。熊本さんは“皆が気軽に集える場所”をコンセプトにしたカフェ経営だけでなく、地元の仲間と共にシェアキッチン運営、イベントを通じて地域活性化に貢献。「町を元気にするためには外から人を呼ぶ前に、今住んでいる人が幸せに暮らす環境を作ることこそが大事。僕は地元に寄り添いながら、関係人口を少しずつ増やすお手伝いができたらいいなと思っています」と熊本さんは話す。