宮崎県の最南端。太平洋を見渡す圧巻のロケーションの中、草原を自由に行き交う野生馬が間近に見られる「都井岬」が一大観光スポット。「串間市移住センター」でセンター代表を務める吉田奈穂さんもまた、この非日常の景観に魅了された移住者の一人だ。「ライターとして初めて串間市を訪れた時、都井岬や恋ヶ浦の“海が一気に目に飛び込んでくる”絶景に衝撃を受けました。ここに住みたい！という直感に従いすぐに家を探し始めましたね」。以来、串間市に住んで丸6年。肌で感じてきた街の魅力を付け加える。「景観だけでなく豊かな食にも注目してほしいですね。ご当地丼にもなっているブリは有名ですが、他にもたくさん名産があります。例えば、秋は伊勢エビ、農作物でいうとサツマイモが旬を迎えます」。また、ここ数年、道の駅やキャンプ場、グランピング施設も登場するなど発展が著しく、観光客だけでなく、移住希望者も増えているという。串間市へ住みたい人へのアドバイスを聞くと「ここはゆっくりとした“くしま時間”が流れています。御崎馬が道をふさいでいても、焦らずのんびりと待つ。そういう、いい意味で“気にしない”方が合っているかもしれませんね」と笑いながら教えてくれた。